犬の皮膚病でよくある原因はノミ!ノミアレルギー性皮膚炎と予防法について

犬を始めとする哺乳類のペットを飼っていれば、絶対に付き合っていかなければならないノミやダニ。

最近では、薬の開発によって、ペットには付きにくくなってきたため、あまり身近に感じない虫かもしれません。

「ノミやダニが付くなんて、野生動物だけだろう。」と思っていませんか?

実は、ノミ・ダニは普段みなさんが歩く散歩道にも普通にいます。

たかが数ミリの虫だと思って侮ってはいけません。ノミはみなさんの愛犬を苦しめる原因となってしまいます。

対策を怠ってしまうと、愛犬にノミは付き放題。苦しい思いをさせてしまい、寿命も削ることになります。

今回はそんなノミによって引き起こされる病気の中でも特に恐ろしいノミアレルギー性皮膚炎について紹介していきます。

症状や予防方法だけでなく、ノミの習性についても学び、かわいい愛犬をノミの魔の手から守りましょう!

ノミによって引き起こされるノミアレルギー性皮膚炎

 ノミは動物について吸血する際、噛みつきます。その時、唾液を同時に分泌することで、皮膚を麻酔して痛みを感じなくします。

その唾液に反応してしまい、アレルギー症状を起こしてしまうのです。これを医学的に「ノミアレルギー性皮膚炎」と呼びます。

人間にもアレルギーはありますよね。花粉であったり、牛乳であったり、ネコであったり様々。他人が触れたり食べたりしても何ともないのに、自分だけは過敏に体が反応してしまうことをアレルギーというのですが、犬の場合だって同じです。

ノミに噛みつかれたりしても、その唾液にはまったく反応しない子もいます。なので、この病気はダニアレルギーでない犬にはほとんど無関係と言えるでしょう。

しかし、幼い時、ダニが付いてもまったく反応しなかったからと言って、それ以後もノミでアレルギー反応が起こらないと思うのは間違いです。

アレルギーはちょっとした拍子で発祥してしまうのです。人間の場合でも、去年花粉症じゃなかった人が今年から花粉によって鼻をやられるケースがあるように、犬も同様。

いきなり今日、アレルギーになってしまうケースもあるため、決して他人事ではありません。

しっかり発症の兆候、予防方法を知っておくことが必要です。

予防の前に知っておこう!ノミの習性

知らない内にペットに付き、吸血して痒み成分を体内に残していったりすることも勿論あります。

しかし、実は痒い・気持ち悪いだけではないということをご存知ですか?

ノミやダニといったような虫は病原菌を可愛い愛犬に運んでくる最悪の虫なのです。

また、様々な動物(ドブネズミや野良猫)をはしご吸血する種もいるため、他の動物にあったウィルスが運ばれてくるかもしれません。

そんなノミを予防するには、まずノミの習性を知っておくことで武器になります。

ここでは、ノミの知られざる特徴や習性について、説明します。

ノミのジャンプ力はかなり強大

ノミのジャンプ力は虫の中でもかなり強いです。

体長はたった2ミリ~3ミリとぎりぎり目で見えるか見えないかくらいの大きさなのにも関わらず、体長の300倍もの高さまで跳ぶことができます。なので大体60センチ~90センチも跳躍するわけですね。

わたし達がジャンプ力で知っている昆虫として、バッタなどがあげられますが、ノミはその比じゃないほどの跳躍力を持ちます。

そのため、体高の低い小型犬は特に注意して下さい。体のどこでもノミの攻撃範囲ということになるからです。

ノミはこの自慢の跳躍力を使い、あらゆる哺乳類(もちろん、人間も含まれます)に付き、吸血します。

まさに、哺乳類の血を吸うことに特化した体つきというわけです。

イヌノミとネコノミがいるけれど違いは?

ノミは世界中約2000種類もいると言われています。しかし、日本にいるノミの内、イヌにつくのはたったの2種類。

それが

  • イヌノミ
  • ネコノミ

この2種類です。

名前の通り、イヌノミは主に犬に付き、ネコノミはネコにつきます。イヌのみの方が若干体長が大きいのが特徴です。

日本で主に発見されるのはネコノミの方です。

じゃあ犬は安心?というと、そうではありません。ネコノミは犬にも付きます。(また、逆にイヌノミはネコにもつきます)

そのため、ネコを一緒に飼っている飼い主さんは注意してください。ネコについたネコノミが犬に渡っていく可能性があるからです。

北海道など、寒い地域になると大きなイヌノミが増えていく傾向にあるようです。

どちらのノミだとしても関係がありません。ノミの噛みつきと唾液によってノミアレルギー性皮膚炎になってしまいます。

ノミに効く予防薬や特効薬については後述しますが、ノミの種類に問わず、効果を発揮してくれるものばかりですので、薬などを買う際、ノミの種類について考えなくても大丈夫です。

ノミの分布マップを知ろう

ノミはどこに住んでいるのかわかりますか?

あんな姿かたちをして、非常に小さいですが、ノミは微生物なんかではなくちゃんとした昆虫です。そのため、温かいところを好む傾向にあります。

環境帯で言うと、熱帯や亜熱帯、温帯地方に生息しています。そして、湿った場所も好む傾向にあり、海岸域などは特に注意が必要です。

日本は昨今温暖化によって夏は特に熱帯化・高湿度の日が続きます。そんな環境はノミにとって大好物。今後、ノミはさらに増えていくことになりそうです。

自然界だけでなく、家の中にももちろん、ノミは生息します。なんらかの形でノミが家の中に入り、繁殖することによって増えてしまうからです。

家の中でもノミが好む場所は変わりません。

  • 台所
  • お風呂場周りのマット
  • 人肌によって温められたベッドやソファの上

に生息します。

もちろん、みなさんの可愛い愛犬がいつも寝ているマットやペットベッドも例外ではありません。

ダニの生命力と繁殖は凄い

ノミが1匹くらい家に侵入しても大丈夫だと思っていませんか?そうではありません。ダニの生命力と繁殖力は凄く、すぐに増殖してしまいます。

ダニは十分な温度と湿度さえあれば、卵~成虫になるまでなんと3週間で完了してしまいます。

1匹のノミが1日に20個以上の卵を産み落とし、一生で400個もの卵を産みます。

それが3週間で親と同じような姿になり、わたし達の愛犬に牙を剥くと思ったら恐ろしくありませんか?

最近では暖房の発達によって、秋口になっても家の中では活発に繁殖と成長をする個体もいます。

恐ろしいのはノミの蛹の特性です。ノミの蛹は繭によって包まれており、非常に強い粘着力があります。

そのため、犬の毛玉やホコリを付着させ、擬態するのです。

最短で10日で孵化するという成長力ももちろん恐ろしいですが、むしろ恐ろしいのはその耐久力。

なんと、殺虫剤が効かず、成虫が活動するに不適切な環境下である場合、羽化せず蛹のまま生きることが可能なのです

蛹の状態で数か月いる時もあるとか。

このようなライフサイクルがあるため、ノミが1匹いるだけで数週間後にはノミだらけになってしまうのです。

ノミアレルギー性皮膚炎の予防方法

さて、そんな生命力の高く、しぶといノミから愛犬を守る方法をここでは紹介していきます。

治療は中々素人ではできませんが、予防は簡単なものばかり。

早速明日から初めてみましょう。

ノミの少ない散歩道を選ぼう

まずは散歩道を見直してみましょう。

前述の通り、ノミは暖かく、湿った場所を好みます。そのため、日当たりがよく、適度な湿度のある河川敷のコースなんかはノミの温床になっています

その他にも、道の隅の方にも近づかせないようにしましょう。路肩の溝も湿気があります。そういったところにもノミは生息します。

ノミは犬の吐き出す二酸化炭素に反応して顔を出し、犬を発見します。

そのため、ノミの多いところに入ってしまうと一気にたくさんのノミが付着してしまうことになるのです。

散歩から帰ってきた後のケアを怠らない

散歩から帰ってきた時に、足をウェットティッシュなどで拭くことはノミ予防になります。

大型犬の場合は、腰から尻あたりにノミがよく着く傾向にありますので、入念に拭いてあげてください。

また、ブラッシングもノミを除去する方法の一つです。その際、ブラシは目の細かいものを使い、数ミリのダニも逃さないようにしましょう。

ブラッシングによってノミを発見しても、その場で潰したりしてはいけません

メスのノミはその体内に卵を多数保有している時があります。

そのため、つぶしてしまうとあちこちに卵が飛び散り、結局状況を悪化させることになってしまうのです。

定期的なお風呂

シャンプーによって、ほとんどのノミを死滅・除去することが可能です。

最近ではペットショップでもダニ取り専用のシャンプーなどもあるので、手に取ってみてはいかがでしょうか?

毎日のようにシャンプーをするのは逆にイヌの皮膚を弱くしてしまうことになりますが、定期的にシャンプーをすることによって、ノミの付着の慢性化を防ぐこともできるのです。

家の中の掃除を徹底しよう

家の中にもダニが生息している可能性もあります。

特に蛹はホコリに紛れていることもあるため、念入りに除去しましょう。

犬がいつもいる部屋は特に散歩から帰ってきた後に付着したノミが生息している可能性があるため、週に一度は徹底的に掃除して、ダニを一匹残らず退治してみましょう。

マットやタオルは煮沸消毒をしよう

ノミは高温には絶えられません。そのため、犬がいつも使っているマットやタオルを洗濯する間でもなく、60度以上のお湯につけることによって簡単に除去することができます。

また、最近では床暖房機能付きのカーペットにはダニを殺す温度に設定する機能もついているので、それを使ってみるのもいいです。

病院で予防薬を貰おう

最後に、病院で予防薬を貰うことは一番の予防になります。

ただし、決して万能というわけではなく、薬を投与していたとしても、ある程度の耐久力を持つノミは普通の付きますし、効果が一生つづくわけではないので、数ヶ月に一回投与する必要があるのでその辺りは注意してください。

ノミアレルギー性皮膚炎の症状

ノミアレルギー性皮膚炎だけでなく、様々な病気は早期発見早期治療にこしたことはありません。

ところが、犬は人間と違って言葉を話すことも、自分の気分や気持ちを飼い主に伝えることができません。

飼い主であるみなさんが犬の微妙な変化を気にしなければならないのです。

痒みが現れる

痒みはアレルギー反応の一番初期段階です。

犬の体内で生成された抗生物質がノミの唾液に対して過剰に反応することによって起こります。

特にノミは前述の通り、腰から後ろ脚にかけて着くので、下半身あたりから順番に痒くなってくる傾向にあります。愛犬が下半身をしきりに気にし出したら注意が必要です。

皮膚に異変が現れる

次に、5ミリくらいのぶつぶつができます。

こうなってくると、痒みもピークに達し、自分の皮膚をかなり掻きむしったり噛んだりします。しかし、犬の皮膚は厚い体毛で覆われているため、よく見ることができません。

愛犬が仕切りに皮膚を気にしだしたりした時はすぐに体毛をかき分けて、皮膚をチェックしてみてください。ぶつぶつができていたらそれはノミアレルギー性皮膚炎です。

掻きむしったりすることで、皮膚を傷つけ、化膿するおそれもあります。こうなってしまうと、化膿性皮膚炎というまた違う病気も併発してしまうことになるので注意してください。

病院に行くまでの間は服を着させるなどして、なるべく皮膚への刺激を抑える努力をしましょう。

脱毛症状が見られる

皮膚に異変が現れると同時に脱毛症状が見られます。これはノミアレルギー性皮膚炎そのものの症状ではありません。

犬が痒みを抑えるために皮膚を噛んだり舐めたりすることによって毛が抜け落ちるのです。

実は、アレルギー性皮膚炎の痒みというのは犬にとって夜も寝られれないくらい痒いもの。症状が見られたらすぐに病院にかけこむことをおすすめします。

ノミアレルギー性皮膚炎にはこの薬!おすすめ特効薬をご紹介

犬にとって、ノミは永遠の敵。そのため、薬の開発も昨今目まぐるしく進んでいます。

ノミアレルギー性皮膚炎になるのを防ぐ薬を紹介します。

プログラム

この薬の主成分であるルフェヌロンがノミの成長を阻害してくれます。

ノミだけでなく、昆虫はキチンという硬い外皮によって覆われており、このキチンの合成は昆虫の成長に欠かせないものなのです。

ところが、ルフェヌロンは昆虫のキチン合成をさせない成分ですので、この成分を吸入したノミから生まれた卵は成虫になることができず、死滅してしまうのです。

フロントライン

スプレースポットオン、2つのタイプがあります。適用期間以外の効果は同じですので、どちらをつかっても大丈夫です。

ダニの予防薬としては最も一般的な薬の一つで

  • スプレーの場合は最大3ヶ月
  • スポットオンの場合で2ヶ月間

ノミを寄せ付けない効果を期待できます。

アドバンテージスポット

犬の肩甲骨あたりに垂らすことで、1ヶ月間のみの寄生を防ぎます。

主成分のイミダクロプリドはノミを衰弱死させる効果があり、寄生しようとして、犬の体に張り付くまではしても、吸血までには至りにくいです。

そのため、アレルギーが確実視される愛犬におすすめの薬です。

もしもノミアレルギー性皮膚炎にかかってしまった時の対処法

残念ながら、悪化してしまった場合、市販の薬では中々治すことはできません。なので、病院に連れていくほかありません。

その間、犬が患部を舐めたり引っかいたりして病状を悪化するのを防ぐ努力をしましょう

また、ノミが新たに寄生するのを防ぐために、一端愛犬がいつも使っているマットやタオル、おもちゃなど、全てのものを煮沸消毒し、掃除もするようにしてください。

病院に連れて行った後は獣医の指示に従い、適切な処置を受けるようにしましょう。

人への二次感染もある怖い病気

実は、人への二次感染もあります。愛犬の病状をチェックしている内に自分もノミに噛まれてしまい、感染します。

二次感染によって出る症状

ノミに対するアレルギーがある方は最小10分程度、最大1日~2日ほどで強い痒みに襲われます。

また、自分の体液がはいった水疱ができたりもして、それを無理につぶしてしまうと化膿する恐れもあるのでやめましょう。

また、痒くてもなるべく掻かず、患部に消毒液を含ませたガーゼなどをあてがうようにしてください。

二次感染の予防方法

犬の病状を見る際は手袋などをして、肌を露出しないのが一番です。

そして、服にノミがついている恐れもあるため、病状のチェック後は服を脱ぎ、着替えた方が良いでしょう。

徹底して二次感染を予防する場合は室内用ノミ駆除剤を使用して一網打尽にするのが効果的です。

二次感染した時の治療法

かゆみ止め軟膏をぬるのが一番良いです。

その前に、ノミに噛まれたその場所はよく石鹸で洗い、清潔にしてから塗りましょう。

悪化する場合は病院に生き、抗菌薬や抗ヒスタミン軟膏を貰います。

まとめ

ノミアレルギーになってしまうと、1匹のノミに噛まれただけでもアレルギー反応を起こしてしまいます。

そのため、この病気が一度発症してしまうと、それ以後、ノミ対策を怠ることはできません。

なので、まずは愛犬をアレルギーにさせないということが大事です。

ノミがいる場所だけでなく、不潔な場所や草むらなどにはなるべく近寄らず、綺麗な場所を歩くことにしましょう。

ノミによって引き起こされる病気はまだまだたくさんあります。そんな怖いノミから愛犬を守ってあげてくださいね。

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