ドッグフードの主原料として使われているラム肉(羊肉)。
ここ最近、普及してきたラム肉を使ったドッグフードですが、どのような成分と栄養価があるのかご存知でしょうか?
ここでは、そんなドッグフードに使われるラム肉の栄養価やおすすめラム肉のドッグフードと選ぶポイントについて詳しくご紹介しております。
これからラム肉のドッグフードを試そうとしている方の参考になれば幸いです。
ラム肉のドッグフードはアレルギー体質の犬におすすめ
ラム肉のドッグフードは、よく「アレルギー体質の愛犬に推奨されている」という話は聞いたことは無いでしょうか?
実はそれは本当の話でラム肉はのドッグフードはアレルギー体質の犬には特におすすめなのです。
まずアレルギー反応とは、愛犬が同じ食材を食べ続けることでその食材に対し身体が抗体を作り出して引き起こること。
この抗体とは人間の持つものと同じ、体内に異物が入ると異物を排除する役割を持つ、免疫グロブリンと呼ばれる「たんぱく質」です。
そして免疫グロブリンが生産されやすい体質の愛犬がアレルギー体質になります。
そして、意外にもラム肉は昔から現在に至るまで犬のほとんどが、食べることがなかった食材のため犬の体内の免疫グロブリン抗体が反応しにくいとされています。
つまり主原料にラム肉が使われているドッグフードであれば、アレルギー体質の愛犬も安心して食べることが出来るということです。
肉食の犬に負担が少ない食材がラム肉
また、ラム肉は犬にとっても負担が少ない食材の1つ。
犬の先祖である狼が肉食動物ということは知っていますでしょうか?
そして、愛犬達も狼が祖先ということは元は肉食動物ということです。
肉食動物の消化器官は、米やトウモロコシなどの穀物類の消化を苦手としています。
このため穀物類が多く入っている穀物系のドッグフードは、愛犬の消化器を痛めやすく消化不良の原因となります。
この点、ラム肉を主原料として使っているラム肉のドッグフードは消化器官を痛める心配はなく、ラム肉以外の原材料に気を付ければアレルギーの心配はほとんどありません。
ドッグフードに含まれるラム肉の栄養価
ラム肉は、良質なたんぱく質が豊富に含まれた愛犬に最適な低カロリーのドッグフードです。
ではラム肉のドッグフードの栄養価にも注目してみましょう。
高たんぱく質で低カロリー、更にL-カルチニンが含まれている
ラム肉のドッグフードの特徴は
- 高たんぱく質
- 低カロリー
- L-カルチニン
この3つです。
たんぱく質は犬の主食
犬の主食とされる栄養素は「たんぱく質」であり、良質なたんぱく質は愛犬達の体を作るのに最も必要な栄養素とされています。
低カロリーは成犬の体型維持に重要
「低カロリー」のドッグフードは、イコールで低脂質を意味します。
低脂質のドッグフードは、子犬から成犬となり体内のエネルギーの消費量が少なくなるため肥満体型の犬に特におすすめで、成犬の体型維持にとって低カロリーのドッグフードは重要となります。
L-カルチニンは脂肪燃焼効果に期待できる成分
またこの体内の代謝を助けてくれる働きがあるのが「L-カルチニン」。
L-カルチニンは、犬の体内でも生産されていますが、実はその量はあまり多くはありません。
なので、ラム肉のドッグフードを食べることでL-カルチニンを体内に補給する必要があるのです。
L-カルチニンはそれ以外にも、脂肪を燃焼させる効果を更に期待出来る成分です。
ラム肉のドッグフードの注意点
アレルギー体質の愛犬にも安全とされるラム肉のドッグフードですが、飼い主様が気を付けるべき注意点もありますので、ご覧ください。
- グレインフリーでも米や大麦が使われている場合がある
- ラム肉以外の原材料にアレルギー反応
上記の2つが注意点です。
アレルギー体質の愛犬を飼われている方は一度、原材料をチェックして、ラム肉以外アレルギー反応を起こす原材料は無いかを確認するようにしましょう。
グレインフリー(穀物不使用)を掲げているドッグフードでも、原材料に米や大麦が使われているケースがあるので注意が必要です。
特にパッケージなどにグレインフリー(穀物不使用)と記載されていても安心せず、必ず後ろに書いてある原材料のチェックしてから与えるようにしてくだださい。
主原料がラム肉とチキンの違いについて
主原料が同じ肉ならラム肉のドッグフードでもチキンのドッグフードでも同じじゃないの?
と疑問を抱くことも多々あるのではないでしょうか。ここではラム肉とチキンの特徴をそれぞれ比較してご紹介します。
ラム肉の特徴
ラム肉のドッグフードは、
- 高たんぱく質
- 低カロリー
- 栄養価が高い
という特徴を持つため幅広い年齢の犬に与えることが出来るドッグフードです。
またラム肉のドッグフードにはオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸などが豊富に含まれているので、皮膚を健康に保ち綺麗な毛質を作ることが出来るほか、ラム肉の使用量が多いものは低アレルギーというメリットもあります。
このためアレルギー体質の愛犬や皮膚トラブルに悩んでいる愛犬などにもラム肉のドッグフードがおすすめ出来ます。
ラム肉のドッグフードの注意点は上記で紹介したように、グレインフリー(穀物不使用)を掲げているドッグフードでも原材料に「米や大麦」が使われているケースがあること。
また、愛犬によってはラム肉のドッグフードには羊肉が持つ独特な匂いがあるため愛犬が食べてくれないなどの問題あります。
チキンの特徴
チキンのドッグフードは、
- 高たんぱく質
- 低カロリー
- アミノ酸やコラーゲンが豊富
- 食いつきが良い
- 消化吸収に優しい
という特徴があります。
見てもらうとわかると思いますが、実はチキンのドッグフードはラム肉のドッグフードよりメリットが多くあるのです。
チキンのドッグフードに含まれている「豊富なアミノ酸」は身体の臓器を構成するための役割があり、愛犬の健康を保つために欠かせない存在です。
またチキンのドッグフードは、美味しそうな匂いのものが多く、愛犬の食いつきが良いからという理由でチキンのドッグフードを愛用している飼い主も非常に多いです。
ただ、チキンのドッグフードは、アレルギーになりやすいほか、低価格で購入できる商品も多く、本来食べることが出来ないような部分を混ぜた粗悪な低品質のドッグフードが販売されていることも多いです。
なので原材料と価格には注意が必要です。
ドッグフード ラム肉を選ぶ3つのポイント
ラム肉のドッグフードならどれでも安心とは言い切れません。
ドッグフードによって中身は変わってきます。
まずは、ラム肉入のドッグフードを選ぶ時に「どれくらい安全な原材料が使用されていて使用量はどのくらいか」をチェックするようにしましょう。
それをふまえた上で
- ラム肉の使用量の多いものを選ぶ
- たんぱく質の割合が25%以上のものを選ぶ
- 肉材料はラム肉だけ使用されたものを選ぶ
この3つもあわせて選ぶ際のポイントとして確認してみてください。
ラム肉の使用量の多いものを選ぶ
ラム肉の使用量が多いものを選ぶポイントでは、表記された原材料の3番目以内に穀物の名前が書かれたドッグフードは、表記された穀物の使用量の方が多いです。
ということは、なるべく原材料名のラム肉がより上にあるようなドッグフードを選ぶようにしましょう。
たんぱく質の25%以上のものを選ぶ
また、ラム肉のドッグフードの中には低たんぱく質で高脂質のものもあります。
たんぱく質の量を確認して、たんぱく質の割合が25%以上のものを選びましょう。
肉材料はラム肉だけ使用されたものを選
そして最後に、ラム肉のドッグフードに使われる肉材料には、ラム肉以外の魚や肉を使用しているドッグフードもあります。
アレルギー体質の愛犬の場合や、アレルギーが心配の飼い主様はラム肉だけが使用されたものを選びましょう。
ラム肉を使用したドッグフードおすすめランキングベスト4
上記のポイントを元にラム肉を含んだおすすめのドッグフードを4つ紹介します。
どれも品質はよく人気があるドッグフードなので、ラム肉入りのドッグフード選びの参考にしてみてください。
1位:生ラム肉を55%以上の『ナチュラル ドッグフードラム』
項目 | ナチュラルドッグフードラム |
価格(2kg) | 4,277円 |
原材料名 | 生ラム肉(イギリス産)55%以上、玄米18%以上、ベジタブル・ハーブミックス、全粒大麦、全粒オーツ麦、亜麻仁、テンサイ、ビール酵母 |
原産国 | イギリス |
数あるラム肉のドッグフードの中でも、1番人気があり成分が比率が良いのかナチュラルドックフードラム。
ナチュラル ドッグフードラムは主原料であるイギリス産の生ラム肉を55%以上も使用しており、
人工添加物無添加、原材料はヒューマングレードと人が食べられるイギリス産の原材料から作られた安心安全のドッグフードです。
ただ、ナチュラルドックフードラムはグレインフリー(穀物不使用)では無い点が1つデメリットです。
それでも、ラム肉の使用量が多いため低アレルギーなので多くの飼い主やブリーダーに高く評価されているドックフードです。
おすすめポイント
- 100%無添加素材
- ラム肉を55%以上使用
- 厳しい基準をクリアした工場で徹底的な品質管理
2位:アカナ グラスフェッドラム
項目 | アカナ グラスフェッドラム |
価格(2kg) | 5,724円 |
原材料名 | 草を与えられて育った生ラム肉(18%)、ラム肉ミール(18%)、丸ごとグリンピース、丸ごと赤レンズ豆、生ラムレバー(4%)、ラム脂肪(4%)、新鮮レッドデリシャスリンゴ(4%)、丸ごとヒヨコ豆、丸ごと緑レンズ豆、丸ごとイエローピース、生ラムトライプ(2%)、生ラム腎臓(2%)、乾燥ラム軟骨(2%)、レンズ豆繊維、海藻(1.2%) (環境に考慮した方法で採取され、不純物なしのDHAとEPA源)、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮丸ごとカボチャ、乾燥ブラウンケルプ、フリーズドライラムレバー(0.1%)、塩、新鮮丸ごとクランベリー、新鮮丸ごとブルーベリー、チコリー根、ターメリックルート、オオアザミ、ゴボウ、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ |
原産国 | カナダ |
アカナは3種類のドッグフードがあり
- ライフステージ用のクラシック
- 穀物不使用のレジオナル
- 低アレルギーのシングル
が販売されています。
この中でも低アレルギーのシングルとして販売されている「グラスフェッドラム」はラム肉の使用量が50%と非常に高いラム肉の割合があるため、
高たんぱく質、低アレルギーのドッグフードとして高い人気がある商品です。
おすすめポイント
- 合成添加物を殆ど使用していない
- ラム肉を50%以上使用
- 穀類とジャガイモ不使用
3位:ニュートロナチュラルチョイス
ニュートロナチュラルチョイス「ラム&玄米」3kg:価格3,480円
項目 | ナチュラルドッグフードラム |
価格(3kg) | 3,386円 |
原材料名 | ラム(肉)、ラムミール、玄米、粗挽き米、米糠、オートミール、エンドウタンパク、タンパク加水分解物、鶏脂*、ビートパルプ、ひまわり油*、大豆油*、フィッシュオイル*、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、ミネラル類(カリウム、クロライド、セレン、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、亜鉛、鉄、銅)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸) |
原産国 | アメリカ |
ニュートロナチュラルチョイスは無添加という点で高く評価されているドッグフードです。
しかし、穀物類の使用量が多く消化吸収での不安と、たんぱく質が22%と低めとなっているため愛犬が「たんぱく質不足」になる不安があります。
結論として、不安要素はあるもののニュートロナチュラルチョイスの無添加という品質と長期間続けやすい価格は、
多頭飼いの飼い主様やブリーダーも愛用できるほど魅力的なためおすすめ度はベスト3としました。
おすすめポイント
- 自然素材由来の抗酸化成分配合
- 皮膚・被毛の健康維持に配慮
- AAFCO栄養基準
4位:ロータス アダルトラムレシピ小粒
項目 | ロータス アダルトラムレシピ小粒 |
価格(1kg) | 2,700円 |
原材料名 | ラム、ラムミール、挽き割りライ麦、挽き割り玄米、白身魚、挽き割り大麦、オートミール、オイルブレンド[(大豆オイル、オリーブオイル、サーモンオイル、月見草オイル)、酸化防止剤(ミックストコフェロール<天然ビタミンE>、クエン酸)]、エンドウ豆繊維、乾燥全卵、乾燥ビール酵母、かぼちゃ、塩化カリウム、りんご、さつまいも、人参、ほうれん草、ブルーベリー、フラックスシード、にんにく、海塩、乾燥ケルプ、亜鉛アミノ酸キレート、ビタミンC、鉄アミノ酸キレート、グルコサミン、塩化コリン、コンドロイチン、アルドフィルス菌、ラクティス菌、カセイ菌、チコリ根、ユッカ、ビタミンE、グレープシードエキス、銅アミノ酸キレート、マンガンアミノ酸キレート、ナイアシン、ナトリウム亜セレン酸塩、カルシウムパントテン酸塩、葉酸、ビタミンA、リボフラビン(ビタミンB2)、カルシウムヨウ素酸塩、ビタミンB12、チアミンモノニレイト(ビタミンB1)、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンD3、ローズマリーエキス |
原産国 | カナダ |
ロータスのドッグフードは、ヒューマングレードで人が食べられる原材料から作られた安心安全のドッグフードです。
骨や爪などの副産物不使用、保存料不使用のほか、アレルギー体質の愛犬のためのグレインフリー(穀物不使用)の種類も販売されています。
しかし1kgあたりが2,700円と値段が高く、同じ値段でもっと良いドッグフードもありますので、こちらは4位にしました。
おすすめポイント
- 小型犬でも食べやすサイズ
- 副産物不使用や保存料不使用
- AAFCO栄養基準
まとめ
ラム肉のドッグフードは、ラム肉以外の原材料やラム肉の使用量に気を付ければアレルギーの心配はほとんどなく、安心して愛犬に与えることが出来るドッグフードです。
また、ランキングでご紹介したラム肉のドッグフードは、ラム肉のドッグフードの中でもおすすめ出来るドッグフードなので予算や愛犬の体質に合わせて、ぜひ選んでみてください。
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