高齢犬におすすめのドッグフードと選び方。食事を与える際のポイント

 犬も老化というのはあります。飼い主にとってはなんとなくさみしくなりますよね。あれだけ喜んでいた散歩もあまり興味を示さなくなり、日向ぼっこをして過ごす時間が多くなったりと、目に見えて衰えがわかるのが犬の老化の特徴です。

もうすぐでお別れの季節が近づくのかなと思うと、涙ぐんでしまいそうですよね・・・。

ところが!みなさんにとって朗報なことがあります。昨今、人間でも高齢化というのが目立ち、元気な高齢者も多いです。それは犬でも例外ではありません。

獣医技術の発達によって、犬の平均寿命もどんどん長くなっています。今では13年も生きる犬は珍しくないと言われています。

できるならば、可愛い愛犬に長生きしてほしいですよね?

そのために、飼い主さんができることはたくさん!その一つとして、食事やドッグフードを見直すことがあげられます。

食生活は高齢犬の健康に素早く、そして著しい改善を図るのは難しいですが、逆に何も気を使わないと病気になるリスクがどんどんと高まっていきます

ここは、飼い主であるみなさんが気を付けるしかありません!

そこでこの記事では高齢犬が必要な栄養素や食事法に触れながら、おすすめドッグフード、手作りレシピを紹介していきたいと思います。

この記事を読んで、愛犬に食事で長生きしてもらいましょう!

高齢犬とは?それぞれの平均寿命

そもそも高齢犬というのは、犬種によって高齢犬の定義が違うので一概にすべての犬に当てはまるわけではないですが、

  • 小型犬
  • 中型犬
  • 大型犬

というタイプに分けることで大体の平均寿命を分けることはできます。

小型犬の場合

小型犬は一般的に寿命が長いと言われています。

なので、高齢犬になるのも遅く、大体10歳くらいから高齢犬と呼んで良いでしょう。

以下はそれぞれ小型犬の平均寿命です。

  • ミニチュアダックスフンド:13歳
  • チワワ:14歳
  • トイプードル:13歳

中型犬の場合

中型犬は小型犬に比べると平均寿命が短く、高齢犬になるのも早いです。

大体8歳~10歳が高齢犬と呼ぶ年齢です。以下は中型犬の平均寿命です。

  • 雑種犬:10歳~14歳
  • 柴犬:10歳
  • ビーグル:11歳

大型犬の場合

大型犬はさらに平均寿命が短いです。

そもそも大型犬は犬という種において、強引に大きく品種改良した種が多いため、体の割に内臓器官が貧弱。種によってはその犬種にだけなりやすい疾患も多く、それが寿命を大きく削る要因になっています。

そのため、7歳くらいから高齢犬と考えて良いでしょう。以下は大型犬の平均寿命です。

  • ゴールデンレトリバー:9歳
  • ワイマナラー:11歳

以上がそれぞれの平均年齢です。では次に高齢犬に食事を与える際のポイントをいくつか紹介していきます。

高齢犬に食事を与える際の3つのポイント!

ドッグフードにしても、手作りご飯にしても、高齢犬に食事を与える際、どのような基準を持てばいいのでしょうか?

気を付けるのはたった3つです。ご紹介していきます!

ポイント①低カロリー・低脂肪

まずは低カロリーで低脂肪であることを目指します。

高齢犬は仔犬に比べてかなり太りやすいです。それもそのはず。元気な犬と違って、高齢犬はかなり運動量が減るからです。

特に脂質は高齢犬にとっては生活習慣病になってしまう元になります。まったくあげないということも問題ですが、ごく少量にとどめ、なるべく与えないようにしてください。

カロリーを気にする場合はおやつのあげ方に気を使いましょう。最近では低カロリーのおやつも増えてきていますが、それでもあげすぎは厳禁です。

ポイント②少しでも美味しく食べてもらう努力

高齢犬は一般的に成犬よりも食欲が低下してしまいます。そのため、ただフードをあげるだけでは食べてくれなくなってしまう時がきます。

それがお年を召してきたという指標にもなるのですが、毎日毎日ご飯を食べてくれないということは心配ですよね?

なので、少しでも美味しく食べてもらうように努力する必要があります。

ポイント③水分量を増やす

高齢犬は食事だけでなく、水もそこまで摂らなくなります。

これによって体のシミが増えたり、毛艶がすっかりなくなったりすることも。

水を飲まないのであれば、食事に水分を加えて水分補給してもらうようにしてください。

また、高齢犬は内臓機能も低下して特に大型犬の場合はそれが顕著に現れます。

そのため、フードに水を加えることによって柔らかくなり、噛み砕きやすく、そして消化しやすいご飯になるというメリットもあるのです。

高齢犬の食事について注意したい事

上記で紹介した3つのポイントを踏まえた上で、飼い主のみなさんはさらに注意することがあります。

高齢犬の体は非常でりけーどです。少しのことで病気になってしまう可能性もあります!

過剰な塩分摂取は控える

まずは過剰なミネラルの摂取は控えるようにしてください。

特に塩分は厳禁です。

過剰な塩分接種は心疾患などの病気リスクを高めます。

特に人の食べているものは普段犬が摂る必要以上の塩分が含まれており、高齢犬にとっては嗜好性が高いですが、大変危険なものです。

必要な塩分は全て日々のドッグフードに入っているため、それで補ってあげましょう。

フードを温めてあげることによる効果

フードを温めてあげるのには2つの意味があります。

1つは水分量を多くする理由と同じように、消化がよくなるため。

また、お腹も暖かくなり、胃の中の消化酵素の働きを促します。特に胃腸の弱い犬にはおすすめ。

もう1つの理由は嗜好性を高めることです。

ドッグフードは温めることによって香りが増します。外界の情報の50パーセントを嗅覚によって知る犬にとって、香りの増したドッグフードはさぞ美味しそうに感じるでしょう。

食器皿の位置に気を付けてあげよう

高齢犬になると、食べ物を飲み込む力が弱くなってしまいます。

そのため、食器皿を床にそのまま置いておくと、犬にとっては下を向きながら食べることになり、一度口に含んだものが出てしまうリスクがあって危険。

犬の体高に合わせた台の上に置いておくのが良いでしょう。こうすることによってより自然な体制で食事を行うことができます。

高齢犬に必要な栄養素

さて、食事のポイントや注意点が分かったら次は高齢犬にはどんな栄養素を食べさせればいいのかという点です。

高齢犬にとって必要な栄養素とは何でしょうか?

良質なたんぱく質

まずはたんぱく質です。

これは高齢犬だけでなく、どのような世代の犬にも必要です。

高齢犬におすすめのたんぱく質は魚と鹿肉

これら2つのお肉がミックスされたドッグフードを選ぶのが最も良いでしょう。

どちらも脂肪が少なく、高たんぱく質。特に魚はDHAなど、毛並みをよくする栄養素も含まれています。

肉についてはこちらの記事「ドッグフードに使われている肉の種類とそれぞれの犬に合った肉の選び方」も参考にしてみてください。

ミネラルは少なすぎてもダメ

塩分などのミネラルは摂りすぎると病気になりますが、必要なミネラルまで取り上げてしまうと元気がなくなってしまう要因になります。

ドッグフードを日々食べさせているのであれば、ドッグフード内に必要なミネラルが含まれていますが、手作りでご飯を作ってあげている飼い主さんは注意が必要です。

関節のためにコラーゲン・グルコサミン・コンドロイチン

関節の健康に必要な栄養素は特に大型犬にとって重要になってきます。特に後ろ足から老化が見られるようになるそうです。

通院している高齢犬の多くが足腰に支障をきたしている子が多く、満足に散歩もできなかったりもします。そのまま寝たきり状態になることも。

それを予防するため、日々足腰関節を強くする

  • コラーゲン
  • グルコサミン
  • コンドロイチン

は必要です。

最近では犬用のサプリメントなども販売しているので、日々のフードに混ぜ合わせたりしてみましょう。

以上がおすすめの栄養素です。

高齢犬が食欲不振になってしまう原因

ただ、いくら良い栄養素を食べさせようと思っても食欲不振の場合は難しいですよね。

特に高齢犬の場合は食欲不振になるケースが多いです。

高齢犬を飼っている飼い主さんの多くが食欲不振に悩ませていると聞きます。

この項目ではなぜ高齢犬が食欲不振になってしまうのかいくつか原因を紹介します。

食べるのも体力を使うため

あまり知られていない話ですが、食べるのにも体力やエネルギーを必要とします。

その消費エネルギーは犬の基礎代謝の内でもかなりの割合を占め、高齢犬にとってはかなりの負担になることも。

そのため、食べるのに疲れ、そこまで食べる気が起きないというのも原因の1つです。

内臓器官が弱るため

次に内臓器官の老化。

特に胃の衰えは犬の食欲に直接関係しており、また、デリケートな器官なので、まず初めに衰える場所です。

胃の老化は同時に量を蓄えられなくなり、一度に大量食べることができなくなる理由になります。

だからと言って、一杯食べさせれば良いというわけではなく、許容範囲以上を食べてしまうとそれが内臓へのダメージに繋がりますので、キャパシティをしっかり把握して栄養を摂らせるようにしましょう。

味覚や嗅覚の衰え

みなさんはなぜ、食事が楽しみなのですが?それは香りや味があるからですよね?

それがなくなってしまうとあまり食事をしようという気にはならないはずです。

実はこれは犬も同じです。

犬も食事の際、その味や香りを楽しんでいます。

そのため、味覚や嗅覚が衰えてしまうと「食べたい」という欲求も起こらないというわけです

ストレス

次にストレスも食欲不振の要因です。

高齢犬は病気にかかりやすく、その痛みや苦しみがストレスの原因となり、溜まりやすいと言われています。それが積もり積もってしまうと段々食事をしてくれなくなります。

高齢犬の周りにストレスを溜めるような物(大きな音のする物や電磁波の出る物等)は極力置かないようにし、細心の注意を払いましょう。

様々な病気

疾患や持病が食欲不振につながっている場合があります。

もしもその恐れがある場合はまず、獣医師さんに診てもらい、食生活においてはどのようなことをすれば良いのか指示をあおぎましょう。

以下は食欲不振の原因になる病気のリストです。

フィラリア症心不全

フィラリアと呼ばれる寄生虫によって罹ります。

最近では予防薬も発達していますので、それを投与しておけばあまり心配しなくても大丈夫です。

貧血

貧血は高齢犬にすごく多いです。

これも犬の食欲不振につながります。なるべく鉄分を多く摂らせて予防しましょう。

慢性胃炎

慢性的な胃炎はただの胃炎と思ってはいけません。

自分の胃液で胃壁を溶かしてしあう恐ろしい病気なのです。これは上記のストレスに繋がることにもなります。

この病気は食欲不振だけでなく、食べ物を吐き戻したりすることにもつながりますので、しっかり獣医に行きましょう。

胃捻転

これは命に関わる病気です。

何らかの理由で胃にガスが溜まってしまい、そのせいで捻転を起こします。

出血性胃腸炎

血便と食欲不振が同時に起きたらこの病気の恐れがあります。

歯周病

歯の病気は高齢犬になればなるほどそのリスクは高まります。

また、犬にとっても歯周病は痛いので、直接食欲不振に繋がる恐れも。

歯磨きで予防できる場合もあるのでこちらの記事も参考にしてみてください。

犬の歯磨きの重要性。すぐにできる歯磨きの仕方やおすすめの便利グッズ

ドッグフードの形態別種類のメリット・デメリット

さて、いざ、デパートでドッグフードを選んでみてくださいと言われたらその際みなさんはどんな形態のドッグフードを選びますか?

主な形態は

  • ドライフード
  • セミドライフード
  • ウェットフード

この3つです。

それぞれのメリット・デメリットを知りましょう。

ドライフード

まずはドライフード。最も一般的なフードですね。

メリットは安価であること。そして、手に入りやすいこと。

その他にも、最も一般的なフードであることから、選択の幅が大きいということがあげられます。

最近では、一つのドライフードを一生使い続けるということが少なくなってきました。

仔犬の時は仔犬用のドライフードがあり、成犬の時は成犬用ドライフード、そして、高齢犬には老犬用ドライフードがあります。

デメリットは嗜好性が低いこと、そして高齢犬にとっては消化し辛いこともあるということです。

お湯でふやかしたりすることによって対処することができます。

ただし、お湯でふやかすことは毎日食事を与える飼い主さんにとっても結構な負担になるので注意が必要です。

セミドライフード

セミドライフードはドライフードとウェットフードの丁度中間にあるフードです。

嗜好性もさることながら、その栄養価も高く、各個体向けに最良の栄養バランスを取り揃えたものまであります。

しかし、デメリットとして手に入りにくいこと、そして選択の幅が狭いことがあげられ、その点に関してはネット通販で購入するなどの工夫をしてみましょう。

ウェットフード

次にウェットフードです。

セミドライフードよりもさらに嗜好性が強く、普段ドライフードを食べないような子でも進んで食べてくれるようになります。

その反面、栄養が偏ってしまうという問題点や歯に残りやすく、それが虫歯になってしまうというデメリットがあるので、使用はよく考えてからにしましょう。

高齢犬におすすめのドッグフード!

最後に高齢犬におすすめのドッグフードをいくつか紹介します。

どれを選んでいいかわからない方は参考にしてみてください。

カナガンドッグフード

健康的であること、そしてコスパが良いことを加味すれば、最もおすすめする高齢犬のフードとなります。

高齢犬の消化吸収を阻害したり、内臓器官にダメージをあたえる穀物類が必要最低限しか入っておらず、原材料のほとんどが何らかの肉によって構成されています。

犬の先進国と言われているイギリスではほとんどの飼い主さんがこのドッグフードを使っており、ベストセラーにもなっています。

ブッチドッグフード

高齢犬専用高たんぱく質低カロリーのウェットフードです。

ウェットフードであるため、嗜好性が強く、含まれる水分量もかなりのもの。

様々な栄養素がバランスよく配合されている他、その栄養を残さず体内で吸収してもらえるような工夫もしています。

そのため、吸収能力の衰えた高齢犬にも効率よく消化吸収を行うことができます

しかし、少々値段がかさんでしまうのがデメリット。

モグワンドッグフード

モグワンドッグフードは昨今最も有名なドッグフードの一つです。

その種類は基本的に一つしかない一方で、その1種類さえあれば仔犬から高齢犬に至る幅広い年齢層の犬に健康な食生活を提供できます。

良質なたんぱく質が多く含まれ、穀物がほとんど使われていません。

それだけでなく、話題になっているオメガ3やココナッツオイルなどの健康食品や栄養素も配合された、まさに犬の一生を支えるドッグフードと言えます

まとめ

いかがでしたでしょうか?

高齢犬の食事や食欲不振についてがわかっていただけたと思います。

ちなみに、犬がまだそれほど高齢であるのにも関わらず食欲不振であるという子は小型犬に多いらしいです。

小型犬は散歩をあまりしませんし、毎日使うエネルギー量も大したことがないからだと言われています。

現にわたしの家で飼っているトイプードルもあまり積極的にご飯を食べません。それでもお腹が減ったら食べてくれます。

なので、食欲不振だからといって急に「病気かな?」と焦ってはいけません。

病気の症状等が顕著でない時はまず、餌を変えたりするなど、対処していくことにしましょう。

また、獣医さんに相談するのも良いでしょう。

年老いてしまった愛犬にもっともっと長く生きてもらうため、飼い主のみなさんはしっかり高齢犬に見合った食事を用意してあげるようにしましょう!

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