犬にもおすすめの魚「マグロ」の部位別栄養素と手作りレシピについて

犬は雑食性なので、ほんとうに様々なものを食べてくれます。肉・野菜・穀物などなど、あげだせばきりがなくなります。

しかし、雑食性と言っても、肉食に偏った雑食性です。人間のように、肉・野菜・穀物すべてをバランスよく食べれば良いというものではなく、肉やたんぱく質分を多く摂る必要があるのです。

だからドッグフードにはたくさんの肉が含まれています。また、穀物は犬にとって必要でないものなので、あまり含まれていないというわけです。

さて、今一度ドッグフードのパッケージを裏返してみてください。原材料が書いていますよね。肉の部分の表記は何になっていますか?おそらく牛が一番多いと思います。

しかし、昨今、犬の食糧事情というのも変わっています。健康志向がさらに強まってきたのです。牛ではなく、ヘルシーな豚や鳥をつかったドッグフードも増えてきました。そして、多くのたんぱく質おを補給できる馬肉や鹿肉を使ったものもあります。

中には「魚」と表記されたものもあるのではないでしょうか?そうなのです。昨今は魚でたんぱく質を摂るということも見直されつつあります。

そして今回紹介するのは魚の王様と言うべき存在であるマグロ。マグロは犬にとって様々な良い影響を与えてくれることは間違いなし。

人間も美味しく食べ、そして健康になれるマグロですが、犬にはどのようにして与えればいいのでしょうか?

そして気になるその効能とはどのようなものなのでしょうか?

今回この記事では犬とマグロをテーマに紹介していきます。

犬にマグロを与えて大丈夫なの?

犬にマグロを与えることは大丈夫なのでしょうか?

確かに、人間にとって、マグロは健康的ですが、犬だと不安という方も多いと思います。

でも実は、マグロだけでなく、魚は犬の健康にとっても良好な栄養素ばかりです。元々江戸時代まで、飼い犬には魚をよく与えていた文化がありますし、健康的である事は歴史も物語っているのです。

しかし、豚や肉というものが日本に入ってきている現在、ドックフードだけ見てもビーフやポークを使う物が多いです。

取り分けマグロの栄養素は犬の健康科学上でも最近見直されてきており、ドックフードの主原料として使われるほどになりました。

ちなみに魚が主原料として使われる場合はニシンと呼ばれる魚がよく使われます。ニシンは大漁に獲ることができ、安価で高い栄養価を持つそのため、多くのドッグフード会社が採用している魚なのです。

対してマグロはニシンよりも高いので、まだまだ高級ドッグフードにしか使われていない傾向にあるようです。

マグロは青魚とは違い、食べる部位によって、含まれる栄養素にばらつきがあります。また、犬の好みも分かれます。豚や牛と同じような感じですね。

それらの部位についてよく知っておくことで、リスクを回避しながら上手く犬の栄養を管理し、マグロで栄養補完する事ができます。

マグロ部位別の栄養素

前述の通り、食べる部位によってかなり栄養素にばらつきがあります。

同じ部位ばかり食べさせることによって犬の体調を崩したり、生活習慣病になってしまうということもあるのえ、しっかり各部位の栄養素はおさえておきましょう。

トロは良質な脂質を摂取できる

まず、トロの部分について。

この部位を犬にあげる事は中々ないと思いますが、参考程度に栄養素をご紹介します。

この部位はいわゆる魚の脂肪部分が多い場所です。

そのため、脂質が多く、カロリーは100グラム当たり200~350キロカロリーもあると言われています。

ただ、このトロはEHAやDHAが豊富に含まれており、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEもマグロの他の部位に比べて多く含まれています。

これらの栄養素というのが犬の老化を遅延させる効果もあると言われています。

特に足腰の動きを良くして、日々の散歩を苦なく行うことができるようになるなんてことも。犬が高齢になるちょっと前から少しずつ摂取していきたいものですね。

こういった理由のため、カロリーは高いものの、マグロの脂肪は良い脂肪と言えるかもしれません

しかし、如何せんトロは高い!

正直に言うと、飼い主のみなさんが食べたいくらいなのではないでしょうか?家計を圧迫しない程度に与えましょう。

赤身は低脂質で高タンパク

対して、赤身部分はどうでしょう。

赤身はトロに比べると低脂質高タンパクです。まず与えるとしたらこの部位でしょう。

含まれているタンパク質はかなり良い物で、脂肪肝を防ぐ効果があり、この効能は犬にも適用されます。

また、セレンも含まれており、これは脂肪の酸化や老化を防ぐ役割を持つと言われています。

そして、トロとは違い価格も安めです。(あくまでもマグロの中ではという話です。)

おやつとして与える分には圧倒的に値段は高いのでいずれにしても家計と相談しながら与えていくようにしましょう。

血合いは鉄分が多い

最後に血合い部分です。この部位はその名の通り、鉄分を多量に含まれています。また、他にもビタミンEや鉄分なんかも含まれており、愛犬に与えるのはもったいないほどの健康食品です。

デメリットは手に入りにくいということ。スーパーで売っているのをあまりみかけないですよね。

下手をすると、市場に行かないとお目にかかえれないかもしれません。そんな苦労をしてまで血合いを手にいれるのはちょっと・・・という人もいるかもしれません。

また、血合い独特の血液の臭いを嫌がる犬もいます。苦労して購入してきたのに食べてくれないこともあるので、その時は今後の購入をひかえるようにしましょう。

犬にマグロを与えるメリット

犬にマグロを与えるメリットを紹介していきます。

まず、第一に高タンパク低カロリーであるという事。

これはマグロだけでなく、他の魚でも同じような事が言えますが、マグロの低カロリーは特筆すべきものがあり、赤身の部分でなんと100グラム100~110キロカロリーです。

もし、手作りでご飯を作っているご家庭で、愛犬の脂肪を気にしている方なら、肉の代わりにたんぱく源として与えても良いと思います。

また、前述の通り、マグロのたんぱく質は非常に健康的で脂肪肝を防ぐ効能もあります。

体を作るたんぱく質は必須栄養素である反面、同時に脂質も多く摂ってしまうような食材が多い中、マグロの赤身は優秀な食材と言えるのではないでしょうか?

犬にマグロを与えるデメリット

逆に犬にマグロを与えるデメリットとしてはまずその費用です。

同じ量の物を買うにしても、マグロと牛や豚とではやはり値段に差があります。

決して気軽には与えられないというのが現状です。

また、牛や豚とは違い、マグロは中々家に常備しているものではないという事も問題です

つまり、今後マグロを定期的に与えていく場合には、犬のためにマグロを買い続けなければならないという事です。

栄養価からみるデメリットとしては、トロに多く含まれるビタミンUという物質です。

その含有量はかなり多く、この栄養素を取りすぎるといの内容物を吐き出してしまうという危険性もあります。

やはり、あげるとしたら赤身の部分を与えた方がよさそうですね。

マグロの脂肪のすごい役割

さて、前述もしましたが、ここでは改めてマグロの脂肪のすごさについてです。

EHA(エイコサペンタエン酸)

まずはEHA。

このEHAは血液中の中性脂肪の割合を低下させてくれる役割があります。そしてそれだけにとどまらず、善玉コレステロールも増やしてくれます

もしも中性脂肪や悪玉コレステロールをそのままにしておくと、血栓になってしまい、血管の破裂や血管拡張の恐れがあります。それを防いでくれるEHAは本当にすごい。

DHA(ドコサヘキサエン酸)

次にDHA。

このDHAは獣肉や野菜、穀物では絶対に摂ることができない栄養素で、摂れたとしてもごく少量であるという場合が多いです。

しかし、魚には多く含まれており、とりわけマグロはどの魚よりも多くのDHAを含んでいると言われています。

このDHAは脳の機能向上を助けるといわれており、犬の痴ほう症や認知症の予防に一役かってくれることでしょう。

また、マグロの脂には肝臓機能の強化も促します。

現在、犬の薬はどんどん発展してきました。発展すると共に、犬が必ず摂取しなければいけない予防薬品も増えてきましたよね。

狂犬病ワクチン、フィラリア予防薬、混合ワクチン等々。

そういった薬は犬の健康を守る一方、肝臓機能が弱いと中々うまく効果を発揮しません

なので肝臓機能を健康に保ち、機能強化をするマグロの脂はそれら薬の効果を出やすくし、デメリットを防ぐ効果もあるのです。

犬にマグロを与える際に気を付けるべきポイント

次にマグロを与えるときに気をつけるべきポイントをいつか紹介します。

それを一つ一つかいつまみながら見ていきましょう。

あまり茹ですぎない

まずは茹でる時どうするかについてです。茹ですぎると、マグロの中に含まれていた栄養素がお湯の中に逃げていってしまったり、壊れてしまったりする恐れがあります。

そのため、茹でる時は中に火が通っていればそれでOKです。

病原菌ももちろん怖いですが、茹ですぎて栄養素がなくなってしまうと、それこそマグロを与えるメリットがなくなってしまいます。

焼く時は油を使用しない

次に焼くときのポイント。

油は絶対に使用しないようにしましょう。

人間の食用油は犬にとって不健康の元。がんや糖尿病などの生活習慣病になる恐れもあります。

マグロ、特にトロにはもともと含まれる脂肪分が多いため、素焼きにしてもしっかり焼けるはずです。

初めは少量ずつ与える

マグロを与え始めるときはいきなり大量に与えるのではなく、絶対に少量ずつ与えるようにしましょう。これには三つの意味があります。

犬の体が驚いてしまう

一つ目が突然の食変化に犬の体が驚いてしまうから。最初はドッグフードに混ぜ込んだりしながらあたえてあげるようにしましょう。

アレルギー反応を確認するため

二つ目がアレルギー反応を確認するため。これが一番大切です。また、マグロだけでなく、どのような食品でも同様のことが言えます。

もしかすると、あなたの愛犬はマグロアレルギーかもしれません。

そんなことを知らずに大量のマグロを与えてしまうとショックによって命に関わる重症になってしまうことも考えられます。

骨のリスクを軽減させる

三つ目に骨のリスクを軽減させるということです。

スーパーで購入するマグロにもたまに小骨や細かい筋が入っていることがあります。

魚の骨というのは非常に鋭利。誤って骨を口に入れた際、口の中を傷つけたり、喉を傷つけたりして、出血してしまう恐れも。

そのリスクを軽減するためにも、市販のマグロを切りながら少しずつ与え、骨があったら一々取り除くように心がけてください。

生のまぐろはあげていいが少量

結論から言うと、与えても大丈夫です。

ただし、少量にしましょう

マグロに限ってのことではありませんが、生魚は寄生虫が住んでいることがあります。

お腹を壊してしまう恐れもあるため、そのリスクを軽減するために「少量」というルールを作ってください。

また、醤油をつけて与えるなんてことは問題外です

塩分とミネラルの過剰摂取になり、病気になってしまう恐れさえあります。

それだけではありません。与え続けていると、味の濃い食べ物に舌が慣れてしまい、ドッグフードを食べてくれなくなる恐れさえあるのです。

なので、基本的に生のマグロを与えることはできますが、少量をキープすること、そして、醤油などには絶対につけないということを守るようにしましょう。

そのリスクを軽減するためにも、市販のマグロを切りながら少しずつ与え、骨があったら一々取り除くように心がけてください。

簡単まぐろおやつの作り方

次に簡単にできるまぐろおやつを紹介しましょう!

材料はなんとまぐろだけ!これだけです。

作るものはマグロジャーキー

作業工程だけでいえば、たった1時間ほどで完成してしまう簡単なおやつですので、ぜひとも作って見てください。

マグロジャーキーの作り方

作り方を紹介します。

まず、市販のまぐろを細長く切ります。その際、ペットショップなどで売っているジャーキーをイメージしましょう。

次に、オーブンで焼きます。切ったマグロをオーブン板に並べる際、互いにくっついたりしないように、ある程度の距離を保ってください。オーブンの温度は200度で加熱します。

20分焼いて、一度オーブンから出し、裏返します。裏返した後はまたオーブンの中に入れて焼いていきます。時間は10分

その後は冷ますと完成します。

程よい硬さと程よい旨味が濃縮された健康おやつですので、みなさんの家庭でも作ってみてください。

マグロを使ったレシピ

最後にマグロを使った手作りレシピをご紹介します。

ここに書かれているレシピの材料や量は小型犬を対象としています。そのため、大型犬を対象にする場合は少し多めの分量で作ってみましょう

簡単雑炊風煮込み

用意するのは

  • マグロ赤身(2切れ)
  • ご飯(適量)
  • お湯(ご飯が少し浸るくらい)
  • ほうれんそう(1枚)
  • ごま油(少々)
  • 焼きのり(少々)

です。

作り方として、マグロ赤身を犬の食べやすいサイズにカットします。

その後、ご飯と水を鍋に入れ、雑炊を作る時と同じ要領で火にかけます。

煮立ってきたなと思った時にマグロを入れ、赤身にしっかり火が通るまで煮込みます

それと同時にほうれんそうをレンジにかけ、加熱し、ごま油をちょっとだけ加え、ほうれんそうの下処理を行いましょう。

これら二つを皿にのせ、焼きのりを少々トッピングすれば完成です。

簡単ですので、どうぞみなさんのご家庭でも試してみてください!

マグロミンチフード

次にご紹介するのはマグロミンチフードというものです。

これは先ほど紹介したレシピよりもずっと手軽に作ることができます。

準備するのはマグロ・ドッグフードだけです。

まずは、生のマグロの小骨をチェックします。もしもあればしっかり抜いておきましょう。

次に、マグロの筋を柔らかくするため、包丁の背で叩きます。

骨と筋の処理が終わったら、マグロを茹でます。

その際、前述の通り茹ですぎたりしないようにしましょう。栄養素だけでなく、風味や香りも飛んでしまう恐れもあります。

茹でたら氷水で冷やします。さっと冷やすだけでOKです。

冷やしたマグロは包丁でコマ切れにします。コマ切れにしたミンチをいつものドッグフードに混ぜ込む形で与えてください。

また、いつものドッグフードをこまかく砕き、マグロミンチで混ぜ合わせることによって食いつきをよりよくすることもできます。

マグロがひとつあるだけで簡単にできてしまうレシピなので、ぜひみなさんも試してみてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

マグロは本当にたくさんのメリットがある食べ物です。

今回ご紹介したレシピはそのまま日々の食事に出したりできるものですが、マグロの切り身を茹でたり乾燥させたりする事で、簡単なおやつを作る事もできます。

高たんぱくなマグロは健康的なおやつにもなり得るのです。

どうぞ、みなさんの愛犬にも、マグロを与えてみてくださいね!

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