近年、愛犬家の方々に注目されている鹿肉のドッグフード。
そんな鹿肉には、どのような特徴があるのかご存知でしょうか?
ここでは、ドッグフードに使われる鹿肉の特徴や選ぶ際の注意点、おすすめ鹿肉のドッグフードについて詳しくご紹介しております。
これから鹿肉のドッグフードを試そうとしている方の参考になれば幸いです。
ドッグフード鹿肉の特徴について
犬の先祖である狼達は肉食動物であるため、その子孫にあたる犬の消化器官は肉類を消化しやすく、逆に穀物類の消化を苦手としています。
そんな犬の先祖である狼達の獲物は主に鹿を中心とした反芻動物で、鹿肉は犬にとって意外と馴染み深い食材なのです。
また、鹿肉のドッグフードに含まれる代表的な栄養素は、
- 良質な脂肪酸(DHAなど)が脳の活性化や老化防止に役立く
- 鉄分が豊富のため冷え性を改善し貧血予防に効果的
- ビタミンB群も多く皮膚トラブルの改善も可能
などの効果も期待できる栄養素なので犬にとっては特におすすめなのです。
では、そんな鹿肉配合のドッグフードですが、下記のようなメリットとデメリットがあります。
鹿肉 ドッグフードの5つのメリット
鹿肉のドッグフードは全ライフステージの愛犬におすすめ出来ますが、特におすすめなのはシニア犬であるという話しを耳にしたことは無いでしょうか?
実は、それは本当の話しで肉類のドッグフードの中で唯一のDHA(ドコサヘキサエン酸)を含む鹿肉は効果的に脳の活性化や老化防止に働きかけてくれるため、シニア犬に推奨したいドッグフードなのです。
そんな鹿肉のメリットは、
- 高タンパク質・低カロリー
- 良質な脂肪酸が豊富に含まれる
- 鉄分が豊富に含まれる
- ビタミンが豊富に含まれる
- アレルギー体質の愛犬にもおすすめ
上記の5つです。
高タンパク質・低カロリー
高タンパク質・低カロリーの鹿肉は、牛肉の半分以下のカロリーなので必要な栄養素を摂取しながら肥満の愛犬も効果的にダイエットすることが可能です。
また、脂質やコレステロールも低く非常にヘルシーな食材なのです。
良質な脂肪酸が豊富に含まれる
鹿肉には、良質な多価不飽和脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やリノール酸やaリノレン酸が含まれます。
特に上で記載した通り青魚などに多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は他の肉類にはほとんど含まれておらず鹿肉には、このDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれています。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳や網膜で最も多く存在する脂肪酸であり成長期の体の発達に必要な栄養素です。
その効果は多様で、中性脂肪の減少や抗炎症作用など脳の活性化や老化防止以外にも様々な面で活躍します。
また、リノール酸はガン細胞を抑制する効果があり、aリノレン酸には血圧を下げる効果があります。
鉄分が豊富に含まれる
鹿肉には鉄分が豊富に含まれています。
鉄分の効果は冷え性を改善し貧血予防するほか体内の免疫力を上げる働きがあります。
ビタミンB群が豊富に含まれる
鹿肉に多く含まれるビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸)には新陳代謝の活性化や疲労回復に役立つだけでなく皮膚トラブルを改善して、綺麗な毛並みや毛艶を保つ働きがあります。
アレルギー体質の愛犬にもおすすめ
鹿肉のドッグフードはシニア犬だけでなく、アレルギー体質の愛犬にもおすすめ出来ます。
犬や人の食物アレルギーは、同じ食材を継続的に食べ続けることで、免疫の異常が引き起こり発症する可能性があります。
そして現在、肉類のドッグフードの主流はチキンやラム肉です。
鹿肉のドッグフードの人気は広まりつつありますが、市販で販売されるほど出回っていないため、愛犬達が鹿肉を口にする機会は少ないのです。
このためアレルギー体質の愛犬のドッグフードのローテーションに安心して加えることが出来るでしょう。
鹿肉のドッグフード2つのデメリット
メリットが多くある鹿肉のドッグフードにも、実はデメリットが存在します。
鹿肉のデメリットは、
- 価格が割高なものが多い
- 野生の鹿肉には安全性の不安が残る
上記の2つです。
価格が割高なものが多い
鹿肉のドッグフードの主原料である鹿肉は、チキンやラム肉、牛肉などに比べると流通の少ない主原料です。
これは主原料になる鹿肉は野生から捕獲した鹿が使われているため捕獲される頭数の影響や使用できる部分が限られていることが、値段が割高になる要因なのです。
野生の鹿肉には安全性の不安が残る
野生の鹿肉を使用するということは、養殖で管理されているチキンやラム肉に比べると、寄生虫やウイルスを保有している可能性が高くなります。
また野生の鹿や猪の肉を食用にする際に病気の有無の検査が義務付けられていないため、野生の鹿肉には安全性の不安が残るのです。
このため加熱していない鹿肉を愛犬に与えるのは控えた方が良いでしょう。
鹿肉配合のドッグフードを選ぶ際の3つの注意点
そんなメリットもデメリットもある鹿肉のドッグフードですが、選ぶ際に飼い主が気を付けるべき注意点が3つあります。
- 鹿肉の品質
- 鹿肉以外の原材料の確認
- 原材料の産地を確認する
上記の3つです。
鹿肉の品質
主原料として使用される鹿肉は人間基準(ヒューマングレード)と明確に記載された品質のものを選びましょう。
もし、人間基準と記載されていない場合でも、公的機関の認定を受けているなど品質に安全性が保証されている場合であれば問題ありません。
鹿肉以外の原材料の確認
アレルギー体質の愛犬を飼われている飼い主様は鹿肉のドッグフードの原材料をチェックして、鹿肉以外のアレルギー反応を起こす原材料は無いかを確認しましょう。
特に、犬の体に悪影響を与える人工添加物には注意が必要です。
必ず人工添加物不使用または無添加と記載されている、鹿肉のドッグフードを選ぶようにしてください。
原材料の産地を確認する
鹿肉のドッグフードを選ぶ際には、鹿肉以外の原材料の産地確認も必要です。
鹿肉の品質が安全を保証されたものであっても、鹿肉以外の品質が悪ければ高品質のドッグフードとは言えません。
鹿肉以外の原材料の産地も必ず公式ホームページや直接問い合わせて確認するなど原材料の安全性が確かであることを確認しましょう。
鹿肉を使用したドッグフードおすすめランキング5選
上記の注意点をもとに高品質の鹿肉を含んだおすすめのドッグフードを4つ紹介します。
どれも愛犬家からの人気の高いドッグフードなので、ぜひ鹿肉のドッグフード選びの参考にしてみてください。
1位 国産ドッグフード『ZEN』
項目 | 国産ドッグフードZEN プレミアムドッグ グレインフリー ベニソン(鹿肉) |
---|---|
価格(2.1kg) | 8.682円 |
原材料名 | 日本鹿生肉、 あずき、乾燥さつまいも、乾燥じゃがいも、えごま粉、クリル、りんご、ココナッツオイル、乾燥酵母、黒ごま粉、オリゴ糖、ブルーベリー、えのき、カシス、サイリウム、オリーブオイル、リモナイト、難消化性デキストリン、乾燥ごぼう、純りんご酢、柑橘果皮粉末、乳酸菌生成抽出物、海藻粉末、ガーリック粉、乾燥パセリ、タイム粉、ターメリック粉、緑茶カテキン抽出物、ビタミンP(ヘスペリジン)、グレープシード抽出物、フェルラ酸、ミルクペプチド、ショウガ抽出物、カンゾウ抽出物、エンジュ抽出物(ルチン)、マリーゴールド抽出物(ルテイン含有)、アミノ酸類(タウリン)、ミネラル類(魚骨焼成カルシウム、亜鉛酵母、塩、銅酵母、マンガン酵母)、ビタミン類(A、D3、E、B1、B2、B5、B12)、酸化防止剤(クエン酸、ローズマリー抽出物) |
原産国 | 日本 |
今回、堂々の1位に輝いた国産ドッグフード『ZEN』。1位に選んだ理由は、もちろん国産ドッグフードZENに使用される原材料の安全性の高さです。
原材料の90%以上国産原材料のZENは、日本国内で捕獲された野生の鹿肉を主原料として使用しています。
主原料として使用される鹿肉は、保健所より食肉処理業の許可を受けている安全な工場で鹿肉を処理しているため品質の安全性が保証できます。
また、鹿肉以外のZENに使用されている原材料は全て産地公開されているため中国産原材料不使用であることが公式ホームページで証明されています。
そして鹿肉以外にもあずき、乾燥さつまいも、乾燥じゃがいも、えごま粉、クリル、りんごなど、犬の体に良い食材が豊富に含まれているのも国産ドッグフードZENの魅力でしょう。
2位 鹿肉ドッグフード「鹿肉 麹熟成」
項目 | 鹿肉ドッグフード「鹿肉 麹熟成」 |
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価格(1kg) | 3.024円 |
原材料名 | 鹿肉、大麦(全粒粉)、牛肉、玄米、コプラフレーク、大豆、オリーブ油、海藻、牛骨カルシウム、炭酸カルシウム、DL-メチオニン、酸化亜鉛、V.C、V.E、ナイアシン、パントテン酸Ca、V.B1、V.B2、V.B6、V.A、葉酸、V.D、V.B12 |
原産国 | 日本 |
2位に選んだ、鹿肉ドッグフード「鹿肉麹熟成」は鹿肉を麹で熟成した製法のドッグフードです。
特に、麹で熟成した鹿肉を使用したドッグフード「鹿肉麹熟成」は麹で鹿肉を熟成させているため消化吸収が良くシニア犬におすすめできると愛犬家の方々に高評価されています。
また鹿肉ドッグフード「鹿肉麹熟成」に使用される鹿肉や原材料は日本産が使用されているため安心安全です。
この他、グレインフリーではないものの着色料や保存料などが無添加である点が鹿肉ドッグフード「鹿肉麹熟成」の魅力でしょう。
3位 アディクション・ビバ・ラ・ベニソン(鹿肉) グレインフリードッグフード
項目 | アディクション・ビバ・ラ・ベニソン(鹿肉)グレインフリードッグフード |
価格(1.8kg) | 4.536円 |
原材料名 | ドライポテト、ドライタピオカ、鶏脂肪、エンドウ豆、天然香料、フラックスシード全粒粉、ドライケルプ、ドライクランベリー、ドライリンゴ、ドライほうれん草、ビール酵母、ドライ乳酸菌類、塩化ナトリウム、ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビタミンA、硝酸チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ビタミンB12、ビタミンD3、葉酸、タウリン、塩化コリン、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、硫酸第一鉄、炭酸カルシウム、硫酸銅、硫酸マンガン、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト、亜セレン酸ナトリウム、緑茶エキス、ローズマリーエキス、スペアミントエキス |
原産国 | ニュージーランド |
3位に選んだ、アディクション・ビバ・ラ・ベニソン(鹿肉) グレインフリードッグフードは、ドッグフードの中でも珍しい腸内環境を整えるプロバイオティクスを配合した鹿肉のドッグフードです。
アディクションに使用されている鹿肉は、ニュージーランドの牧草地で育てられた高品質な鹿肉のみを使用しているため品質の安全性が保証されています。
また、穀物不使用や人工香料不使用とアレルギー体質の愛犬にも対応しているところがアディクションの魅力です。
4位 ジウィピーク・エアドライ・ドッグフードベニソン(鹿肉)
項目 | ジウィピーク・エアドライ・ドッグフードベニソン(鹿肉) |
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価格(454g) | 6.729円 |
原材料名 | 肉類90%以上(ベニソン生肉、ベニソンレバー生肉、ベニソンラング生肉、ベニソントライプ生肉、ベニソンハート生肉、ベニソンキドニー生肉)、ニュージーランド緑イ貝、レシチン、イヌリン(チコリ由来)、乾燥ケルプ、パセリ、ビタミン類、ミネラル類、酸化防止剤(天然ミックストコフェロール/ビタミンE) |
原産国 | ニュージーランド |
ニュージーランド産鹿肉の生レバーやハートなどの原材料を使用した栄養バランスの良いジウィピーク。その肉類の割合は90%以上と自然の牧草地で育てられた高品質の鹿肉が豊富に含まれています。
ジウィピークは肉類の割合が豊富であるため消化吸収が良いだけではなく天然のコンドロイチンやグルコサミンが含まれており、関節などの健康をサポートすることが可能です。このため特に、おすすめなのがシニア犬です。
幅広い年齢の愛犬におすすめしたいジウィピークではありますがg数に対しての価格が高額であるというデメリットがあるため継続面を考慮した結果、4位となりました。
5位 キアオラ・ベニソン(鹿肉)
項目 | キアオラ・ベニソン(鹿肉) |
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価格(2.7kg) | 6.207円 |
原材料名 | ベニソン生肉、乾燥ベニソン、ポテト、乾燥サーモン、えんどう豆、タピオカ、鶏脂、天然フレーバー、キャノーラ油、フィッシュオイル、ビタミンEサプリメント、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)、ビタミンAサプリメント、チアミンモノニトレート(ビタミンB1)、リボフラビンサプリメント、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンB12サプリメント、ビタミンD3サプリメント、葉酸(ビタミンB9)、タウリン、塩化コリン、硫化マグネシウム、硫化亜鉛、硫化鉄、炭酸カルシウム、硫化銅、硫化マンガン、ヨウ酸カルシウム、硫化コバルト、亜セレン酸ナトリウム、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、グリーンティ抽出物、スペアミント抽出物) |
原産国 | ニュージーランド |
愛犬の健康を考えて天然の原材料を豊富に使用したキアオラ・ベニソン(鹿肉)。
ニュージーランド産の自然の牧草地で育てられた高品質の鹿肉を主原料として使用しているグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードです。
キアオラのグレインフリーという点も評価できますが、動物性タンパク源を単一肉原材料とサーモンに絞り食物アレルギーに対応している点がさらに高評価出来ます。
また、ハーブ系の天然の酸化防止剤を使用しているので、危険な保存料は含まれていないためこの点は心配なく与えることが出来るでしょう。しかし、高価格という点だけでなく天然フレーバーやフィッシュオイルなど、やや不安が残る原材料が使用されているため5位に選ぶ理由となりました。
鹿肉を使用したドッグフード11個の比較表
以下に鹿肉が配合されたその他のドッグフード各種類の添加物や穀物不使用の有無についてご紹介しております。
ぜひ鹿肉のドッグフードを選ぶ際の参考にしてみてください。
商品名 | 鹿肉 | 添加物 | 穀物不使用 |
---|---|---|---|
TASHIKA | 〇 | 〇 | 〇 |
ジウィピーク | 〇 | 〇 | 〇 |
ZEN | 〇 | △添加(塩) | 〇 |
麹熟成 | 〇 | 〇 | △グルテンフリー |
アディクション | 〇 | 〇 | ×製品により使用有 |
キアオラ | 〇 | 〇 | 〇 |
K9ナチュラル | 〇 | 〇 | 〇 |
ニュートロナチュラルチョイス鹿肉&玄米 | 〇 | ×添加(ビートパルプ) | △グルテンフリー |
クプレラ | 〇 | 〇 | ×製品により使用有 |
イティ | 〇 | 〇 | 〇 |
まとめ
鹿肉のドッグフードには他の肉類には含まれないDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれています。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は本来、青魚に多く含まれる栄養素ですが鹿肉から摂取することが可能であるため、青魚にアレルギーがある愛犬でも鹿肉なら食べられるという愛犬におすすめ出来ます。
この他にもリノール酸やaリノレン酸や鉄分、ビタミンB群が愛犬の体の健康を維持するのに大きく役立ちます。
ただ、健康に大きく役立つ鹿肉のデメリットはその価格にあります。
鹿肉の品質が保証されたものや効果が期待できる鹿肉のドッグフードは高価なものに限られてくるため、飼い主様は予算や愛犬の体質を考えて購入を検討されることが必要でしょう。
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